又吉さんが成功した理由

     

読破した本は2000冊以上。
お笑い界はもとより、芸能界きっての読書家として知られ、
知性派のイメージが強い又吉直樹さん。

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文才が花開き、ついに芥川賞も受賞!
売れない頃、バイトに精を出し少しでも良い暮らしをしようとする
ライバルたちを横目に、風呂なし・トイレ共同のアパートでひたすら本を読みふけり、
大学ノートにネタを書き続けた日々。

又吉さんは、吉本興業の養成所に通っていた時を含めて、
生活が維持できる程度の必要最低限のアルバイトしか、やりませんでした。
「同期のヤツとかは、大体週3とか週4でバイトして、月15万円くらい稼いで
風呂付きのアパートに住んだりしてました。
同世代の大学生と同じような生活をしようとしてたんです。
それを見て、すごい違和感があったんですよ。“何しに東京に来てるんだ?”って」
又吉さんは極力バイトをしないようにして、
同期たちがバイトに割いている時間を、お笑いのネタを書くことに費やしました。

「お笑い芸人として売れることを目標とするなら、
    お笑いに費やす時間をまず確保しなければダメですよね。
バイトを週1回にすれば、週の半分バイトしているヤツが5年間かけてお笑いに費やす時間を、
2年半で確保することができるはず。
もし、そのふたりの才能が同程度なら、売れる可能性が2倍早くなると考えていました」

芸人仲間からも「アイツは人間としてヤバい」と言われてました。
それができたのは、自分のやっていることは間違っていないという確信があったから。

経済学に「時間非整合」という理論がります。
時間が経過することで、ものの見方や考え方などの価値観が変わってしまうことです。
「将来の目標を決めても、時間が迫ってくると、煩わしさやネガティブな面が意識され
諦めるということが起こりやすい」という理論です。
それを防ぐためには、まず、将来についてじっくりと考えておくこと、
そして、なるべく早くその目標に向かって具体的な行動を起こすことが重要になります、
目標を口に出す「コミットメント」を行なうことも重要と言われています。

又吉さんは
「経済学は、人生における落とし穴や迷子になりがちな場所を教えてくれる“地図”になり得るもの」と言います。
若い時にたっぷりと自分への投資を行ない、
芸人としての膨大な資産を保有しているから強いですね。