箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川

     

「箱根八里は馬でも越すが、越すに越されぬ大井川」
箱根の山は馬に荷を乗せてもなんとか通行できました。
一方、大井川は氾濫が多く、「暴れ川」として有名ですが、
ここには橋が架かっていないため、旅行者は川越人足の手で渡してもらいます。
江戸幕府は「治安上の理由」で橋をかけさせなかったんですね。
大井川は季節により流量も異なり、
大雨の後などは「川留め」といって、渡河禁止となります。
20日以上足止めされることもあって、旅行者は日数、宿泊費ともにかさみます。
何泊もするのですから地元にとって経済効果が絶大でした。
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「現在の島田市」は橋がない江戸時代までは相当賑わっていたようです。
高速道路がない時代には賑わっていた街がその建設で衰退していくのと同じです。

現在そこには「明治につくられた木造の橋」があります。
人が歩く橋で、車等は渡れません。
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木造の橋、コンクリートや鉄の橋・・・不思議と「木の橋は落ち着く」もの。
そして案外長持ちするもの・・・ですね。

機能性では叶わなくても木の橋もいいものです。
【機能性と文化のバランス】これが大事なんだと思います。
地方創生はもちろん、住宅づくりでも大事なことではないかと思います。

家は「機能性がある(便利)」だけでいいのか?
そこに
「住む(暮らす)」に大切なコト・・・【住教育】で考えていきたいと思います。