【木のソムリエ】のお仕事です 1

  • 2013.03.30
     

【人口乾燥材】と【自然乾燥材】の論議を長年してきました。
この論議は決着がついた気がしています。
そして【自然乾燥材】の比率が増えてきました。

昨今の住宅は高気密・高断熱化されるケースが多いため、
自然乾燥材では気密性が損なわれるため、人口乾燥材の方がいいとされてきました。

(国産材と輸入材の論議は  こちら 

【自然乾燥材】の短所は
・プロが目利きをしないと仕上がり状態を把握出来ない
・乾燥にとても時間がかかるためしっかりとした材木屋が必要
そして長所は
・乾燥には長期間を必要とするが、乾燥コストはかからない
・色艶や香り、木の特徴である吸放出性能を損なうことがない
・経年変化で木材の強度が増す

一方【人工乾燥材】の長所をあげると、
・自然乾燥において発生する損傷を抑えることができ、製品化において無駄が少ない。
・短時間で大量に乾燥材を作ることができる。
短所は
・木の特徴である色艶や香り、木の特徴である吸放出性能が低い
・経年変化で劣化する

これらを総合的に考えると
1、技術の低い「作り手」場合【自然乾燥材】の利用は適さない
2。「住まい手」にとっては【自然乾燥材】を望む場合が多い

と言うコトが言えます。
ですから
ハウスメーカーは「木の本質」に触れることは嫌い
職人を活かした住宅をしたい「作り手」は【自然乾燥材】を好むことになります。

私は「職人が活躍することこそが地域の活性化」に繋がり
それは自然と「住宅の長寿命化に繋がる」と考えています。

「木のソムリエ」はそれを「住まい手」に伝える役割を持ちます。
いよいよ・・・6月から第2回目の「木のソムリエのイベント」が始まります。

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