古民家再生議員連盟設立趣意書

     

 

地方集落や過疎化の進む地方都市において、
伝統的建築様式をもつ「古民家」は、
日本の住宅文化を継承する貴重なものであり、
「地方創生」や「二地域移住」などにも貢献しうるものとして、
近年、注目を集めています。

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「古民家」は、昭和25年の建築基準法制定前から存在する建物であり、
当然、現在の建築基準法には適合していない既存不適格建物となります。
従って、今後は、
先人の知恵が詰まった貴重な「古民家」が、
空き家として廃棄されてしまう例が急増することが懸念されます。

「古民家」の再生・活用は、
地方移住の促進、地域コミュニティの復活、空き家問題の解消などに貢献するとともに、
外国人観光客の地方滞在需要の増加につながる可能性を秘めています。

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先般、政府において策定された「住生活基本計画」においても、
伝統的な日本家屋としての古民家等の再生や、
伝 統的な技術を確実に承継し発展させることなど古民家を巡る問題が
今後、 取り組むべき課題として明示されたところです。

このような状況を踏まえ、今般、「古民家再生」に関心のある議員各位により、
下記事項などの課題についての検討を鋭意進めるため、議員連盟の設立を企図するものです。

1、「古民家」を活用した地方創生の方策

2、「廃棄される古材」を活用した環境への貢献

3、高齢者技術者を活かした大工職人の育成

4、古民家の知恵を活かす住教育の推進