古民家から考える

     

1950年(昭和25年)建築基準法制定以前の建築(主に住宅)は

伝統構法で建築されており「既存不適格住宅」と言われます。
それ以降の住宅は「在来工法」と言われます。
「在来工法住宅」は建築基準法がありますから安全と安心があります。
「伝統構法住宅」は基準がありません。
ですから私たち「古民家再生協会」では3年間掛けて「再築基準」をつくりました
現在は伝統構法住宅=古民家は不適格で
耐震化に対する補助金もリフォームに関する融資も不可です。
国は「耐震化」を進めますが極端に言うと
「古民家は耐震化リフォームするのでなく、解体には補助金を出す」
国は「高気密・高断熱化」を進めますが極端に言うと
「古民家はリフォーム融資が出来ないから、寒くて暗いイメージのまま」です。
「既存不適格住宅」だからリフォームが「出来難い」法律になっています。
「確認申請」が必要な住宅リフォームは「建築基準法」を遵守すべきですが
「確認申請」が不要な住宅リフォームは
私たちの「再築基準」でも問題ないと考えています。
私は
古民家は「日本の住文化」ですから
・リフォーム「在来工法」と比較したら融資が簡単にできる仕組み
・耐震(※)に関する補助金も「在来工法」と比較したら補助金が簡単にできる仕組み
があってもいいのではないかと考えています。
伝統構法住宅向けに建築基準法を変える必要はありませんが
伝統構法住宅を「安全と安心に守り活かす仕組み」は必要だと考えています。
私たちはより一層
「再築基準の安全と安心を高めて」参ります。
日本の住文化の「古民家」を残しやすい環境をつくりたいと思います。
古民家フォト甲子園 
再築大賞
※正確に言うと「古民家は免震」で在来より古民家の方が地震に強い住宅です。
 在来工法は67年しか歴史がなく、伝統構法は1300年以上の歴史があるから当然ですね。