「古材の仕事をする理由」

     

「古材の仕事」12年目に入ります。

元々「愛媛で一番大きな材木屋」で生まれ育ちその会社に入社しました。
大きい会社でしたから
「数字の目標(ノルマ)」は毎月・毎年追ってきました。
「対前年/前月比」は非常に大事でした。
取引メインバンクは「その数字」を見ます、言います。
その数宇を悪化させることは「資金をストップ」に繋がります。
ですから「数字を残せることをする」

木材も「KD材」「AD材」「集成材」とありますが
「AD材」を売ることは有りませんでした。詳しくはこちらをご覧下さい
コンパネやベニヤ、中国の建材も多く販売しました。

長持ちしない輸入の「2×4工法」も推進しました。
「高気密高断熱」や「デザインに優れた外装(サイディングなど)材も」

それは「会社を維持して【社員、その家族を守る】という名目で続けました」

しかし・・・それでいいのだろうか?

【人生の折り返し地点はとっくに過ぎ、これから自分をごまかして生きるには長すぎる】

材木屋として消費者に「本当のこと」をしっかり伝えたい。
その上で「数字・利益を残したい」と思いました。
「数字・利益」は大事ですが「ごまかしてそれを残す」ことは嫌になりました。

今までの材木業界の延長線上ではなく「古材屋」を選択しました。
「古材」は当時「ふるざい」「こぼく」と言われ「2級品の木材」として扱われていました。
「廃棄する木材を使ってコストを下げる」為に使われていました。

「木材」は長持ちします。
いい木材は「100年間強度を増続け、そこから500年以上最初の強度を上回る」
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日本の木材は海外の木材に「価格だけ」で市場競争に負けています。
国産材が輸入木材に対して【長持ちする】ことは明らかです。

消費者にとって家は高い買い物で「30年で朽ちる家」より
「50年、100年強度を増し続ける家」に方がいいに決まっています。
それを多くの人に伝えたい・・・
地球温暖化をストップする「CO2などの温室効果ガス」を減らし
「未来の子ども達へ」いい自然を残す、環境の為にも。

全国で「木の住まい教室」「住育学校」もスタートさせました。

私が「古材」をする理由は
【日本の山を元気にしたい、それは未来の子ども達のため】です