日本の安全保障

     

公開中の映画「シン・ゴジラ」

本当にゴジラが東京湾から東京に上陸して大暴れしたならば・・・
防衛省、陸海空の各幕僚監部の本当のお話です。(真剣にお読みください)

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「もし、対ゴジラ戦が繰り広げられた場合、
 陸・海・空の各自衛隊ではどこがいちばん強いのか」と聞くと

「あくまでも自衛隊とは無関係の個人として発言します」と前置きし、
「海上自衛隊がいちばん強いに決まっている」とと自海の監部は答えています(笑)

もし
東京湾にゴジラが現れたならば、自海は3時間で殲滅も駆除も可能だそうです。

最初にP-3Cによる偵察、それから潜水艦による魚雷攻撃、護衛艦による艦砲射撃を行い、
世界最強の特殊部隊『特別警備隊』が出動します。
「ゴジラの放射火炎は10万度とも50万度ともいわれています。
 でも、わが海自の艦艇はそれにも十分耐えられます。
 その詳細は防衛機密ということでご理解いただきたい」と(笑)

すると自空の監部がすかさず
「私人としてお話しいたしますが、対ゴジラ戦ではうちがいちばん強いです」(笑・笑)
「陸・海自と違い、空自は機動性が高いのです。
 戦闘機でゴジラが情報を得る“目と耳”に煙幕を張るなどして行動に制限を設けます。
 後は政府の方針に従って…ということで。
 詳細は私の立場では個人といえどもお話しできません」

対して陸上幕僚監部は
「統合運用の時代、オペレーションは陸海空統合で行われます。
 ただし、もし対ゴジラ戦となれば、
 そのオペレーションではうちがイニシアティブを取らせていただくことになる筈です。
 それだけは申しておきます」(笑・笑・笑)

統合幕僚監部は
「そもそもゴジラとは水爆実験で生まれたものと聞いています。
 なので殲滅、駆除を問わず、何が有用なのかがわかりません。そこからのスタートです。
 国民の皆さまが、不明巨大生物の脅威に怯えないよう
 内閣や防衛省・自衛隊、他省庁、米軍と連携して対応します」

 まずはゴジラが
 1、どこの国にも組織にも属さない単なる巨大生物か?
 2、諸外国が軍事行動やテロ目的で放った巨大生物か?
 3、ISのようなテロ組織がテロを目的として放った巨大生物か
 のどれに当たるかで、その対応も変わってきます。

 動物愛護法の観点からの問題も含めての対応も考えなければなりません。
 東京湾にやってきても、わが国国民に危害を加えないようであれば
 これは「駆除」の方向で対応するしかありません。
 いかにして、わが国領土に侵入させないかがポイントです。
 領海内で泳ぐ、もしくは歩いている段階で、
 陸海空の各自衛隊の航空機を用いて領海外へと誘導、ゴジラを駆除します。
 捕獲は現実的には難しいでしょう」

いきなり殺処分するには、法律の壁が立ちはだかるのです。
ゴジラはクマやイノシシのように『有害鳥獣』に指定されていません。
なので現状では捕獲はおろか、殺処分などもってのほかです。
ただし、ゴジラがわが国領海内に入り放射火炎したならば、
国民に危害を加える恐れありとして
『鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律』
を準用して対応することになります。

クマなどの被害の際は
猟友会という狩猟免許を持った人たちが地方自治体から委託を受けて出動します。
これは自衛隊や警察といえども、狩猟免許を持っていないという理由からです。
ゴジラが現れた場合はまず猟友会で対応できるのかどうかは議論されます。
猟友会で対応できない・・・警察でも厳しいという話になって・・・
ようやく自衛隊の出番という形が取られることになるのです。

問答無用で暴れ回るゴジラを目の前にして、
そんなことをやっているヒマが本当にあるのか?一抹の不安を覚える話ですね。
もっとも、
もしゴジラが諸外国やテロ組織が「軍時行動」や「テロ目的」で放った怪獣ならば、
わが国領海内に侵入した段階で即、自衛隊が対応可能だといいますが・・・
そんなことないですよね。

日本の安全保障・・・少し心配です。