イギリスの徒弟制度から学ぶ新しい【平成の徒弟制度】
- 2016.10.18
- 社会公共性
イギリスには今も徒弟制度が残っています。
それは組織の中で最も有能な技能者から技能や知識の伝承を徒弟訓練生が学ぶ機会を生み、
また雇用されていることで安心して技能の向上を目指すことができる仕組みです。
徒弟生への投資は企業ブランドを向上させ、地域社会におけるイメージを向上させ、
約束された貴重な労働力になり、経験豊富なスタッフ・メンバーとなるため
消費者はその企業に現在および将来に渡り技能が継続されることに安心します。
日本においても以前には徒弟制度はあったが現在は形骸化されており、
もう一度精神論でのただ厳しいだけの親方制度ではなく
イギリスのような制度化された仕組みとして整備し活用することが技能者の育成に今後必要です。
日本の中小零細住宅業界は新しい人材を募集することに慣れていない企業が多く難しく考えがちですが、
職業技能訓練校や地域学校との関係を密にして自社の現場見学などへ招待する仕組みを作ることが有効です。
また労働環境を整えることも必要であり、下記のような問題はクリアにしなくてはなりません。
1、労働基準法に合った(休日・時間等)仕事の形態
2、各種保険の完備
3、固定給の安定的な収入
4、地域ネットワークでの技術の高い安定的な仕事の確保
5、全国各地で愛ある厳しさの中での技術の向上
また、マナー研修や営業研修など技術の向上以外にも人間性の資質の向上のための投資をおこなっていく必要があります。
私たちは「平成の徒弟制度」を創り、若手大工棟梁の育成に取り組みます。
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