葉枯らし乾燥って何?
- 2014.07.10
- 木
葉枯らしを行う事は、出荷にとても時間が掛かりリスクが大きいと言います。
しかし、
この葉枯らしの方法は含水率を下げるだけでなく、長持ちしやすい材木となるの事も分かっています。
葉枯らしの歴史は江戸時代に盛んに行なわれ、
昭和20年頃まで伐木運材の工程の一貫として、当たり前に行われて来ました。
葉枯らしをさせる意味を調べると、原木の運搬を馬車や人力に頼っていた頃、
重たい木材を運搬するために、軽くするというのが最大の利点でした。
時代は進化し、運搬車両などを多く利用できる事から
伝統的な手段はやめ「切ったらすぐに出荷する」環境が山師の間でも当たり前になって来たのです。
また葉枯らし乾燥は、水分が抜ける際に、
木のでんぷん質も抜けてしまうので、カビにくい、腐りにくいというデータも出ているといいます。
本当なら出荷前にスギなら最低3ヶ月は葉枯らしし、
ヒノキなら最低1ヶ月の葉枯らしをしなければといけないのだそうです。
先人が時間と手間を掛けていたのは、すべて意味があっての事。
良い材木を出荷するために一番理解しなければならない大切な事は、
その時間分のお金を、ちゃんと山に落ちる環境を作ってあげる事です。
先人の知恵による葉枯らしをすれば、
長持ちする木材や防腐防虫に強い木材を創り出す事ができるのです。
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