大工育成塾が終わるんだそうです
理由は
「3年間で育てた若い職人さんがうまく育たない」(費用対効果が薄い)
と聞きました。
・手刻み・墨付けは出来るがそれをすること(仕事)がない
・安定した仕事がなく収入が不安定になる
「若い人に大工職人として生きること」に不安を感じるのだと思います。
育てる側には
・賃金や労働時間について規制が厳しく育てるのが難しい
・今の業界は担い手を育てる余力がない
工業製品住宅と戦い差別化できず【師弟制度】が崩れたのだと感じます。
住宅造りでは大工さんが活躍できる
木工事は「50%以上」占めていました。
現在の住宅での大工さんの技術が活かせる木工事は
ハウスメーカーでは10%程度、
他の住宅でも多くはせいぜい20%くらいです。
大工さん(技能者)の活躍するステージが極端に減っています。
プレカットや
耐震化・高気密・高断熱など性能に着目した新しい技術が重要視される中、
住宅づくりで墨付けや手刻み・仕口加工など昔のやり方には戻ることは
難しいかもしれませんが、
先人達の知恵を学び、木をきちんと扱える大工さんを増やすことは、
環境にも貢献することになる国産木材の活用や、
長期に渡り住まい続け且つ
持続可能な循環型建築社会を取り戻すことにつながります。
それは【再築】(持続可能な古民家のリフォーム)や
【新民家】(将来古民家となり得る長期対応住宅)、
50年〜80年住むことが当たり前の時代に戻すことができるかもしれません。
誰かが新しい仕組みをつくらなくてはならない。
そうしないと「日本の住文化」が残せなくなる。
そう思いませんか?