設計事務所の役割を考える 2

     

建築設計界では、デザインビルドに対する反発が大きいです。
日本建築士会連合会、日本建築士事務所協会連合会、日本建築家協会が
国土交通省に「従来のやり方を踏襲すること」の要望書を提出しています。

これはちょっと無理があると感じます。

デザインビルドによって、
設計事務所はこれまで得てきた設計・監理料の売り上げが減ります。

半面、建設会社は
これまで門を閉ざされてきた公共工事の設計業務に参入できます。

優秀な設計部門を有する建設会社はこれから大きく伸びそうです。
設計事務所がジリ貧にしてはいけない・・とも思います。
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設計事務所は
・透明性の担保
・工期の短縮可能性
・設計思想の維持
・建設会社から設計事務所への丸投げ   など
を言いますが、そんな簡単な問題ではないように思います。

設計事務所に求められる職能が変わりつつあるように思います。
住宅業界では施工能力の高い工務店の多くは自社の設計部門を強化していますから
設計事務所案件の施工を任せられる工務店が減っています。

例えば住宅設計で設計事務所は
その人の人生設計「ファイナンシャルプランナー」の役割も必要になるのではないか?
と私は考えています。

設計や監理だけではない・・・
設計事務所は存在価値を示すために変容せざるを得なくなってきています。
「建築(ハード)設計」中心から「住生活(ソフト)設計に必要性」を強く感じています。
保険・金融・家事全般・相続など・・・知らなきゃ難しい時代ではないか?そう思っています。