伝統構法の「耐震診断」と「耐震施工法」を作る
- 2015.07.23
- 社会公共性
【限界耐力計算】
これだけが「伝統構法の耐震診断方法」はあまりにもおかしい・・・
「難しすぎるからできる人いないし、お金も時間も掛かりすぎる」
私は「古民家に関わって」そう思いました。
私がある意味古民家に純粋で「建築士でないからそう思ったのかも」しれません。
そこから3年・・・・
「国土交通省は【限界耐力計算】以外認められない」ことがわかりました。
時代を創造していかなくては
「古民家を残すことはできない」ということに気がつきました。
古民家に住む方の「安全と安心を確保したい」(【限界耐力計算】ではやらないから)
と思い塩崎やすひさ先輩に相談しました。
「いいことだが「地震に対して責任を取らなくてはならなくなるよ」とアドバイス頂きました。
しかし、未来の子ども達に「古民家を残し活かす為」にはこの道は避けられない・・。
「再築基準検討委員会」をスタートさせて
園田さんと出会い、毎熊先生を紹介頂き、杉本さんがついてきてくれて、
大森さんから高田先生をご紹介頂き、多くの仲間がリスクをとって診断頂き・・・
「伝統構法のリフォームに瑕疵保険が掛けられる」ところまできました。
あと4年くらいで「国土交通省に認められる」ように努力中です。
出来るのか??それは誰にもわかりません。
安全をしっかり担保できるようにデーターの構築中です
しかし「誰からやらなければ古民家を残すことはできない」はわかります。
多くの方が「動的耐震診断」を学んで頂けるようになりました。
今度は「その施工方法の確立」をしなくてはなりません。
建築業界は「真似をする」業界です。
「〈これでいいだろう〉と手を抜く抜く(少しでも安く上げようとする)」業界です。
古民家所有者に「安心していただく施工方法の確立」をしていかなくてはなりません。
今の「ハウスメーカー主導の流れ」を技術ある大工さんに引き戻すには
「個々がバラバラに考えるのではなく、まとまって活動していくこと」が必要なはずです。
【小異を捨てて大局を考える】
私も含めて「業界の意識を変えていく」・・・そんな全国行脚の日々が続きます。
今日は三重にお伺いさせて頂きます。
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