2013年の景気を予測する

     

10年国債利回りが上昇し始めています。

史上空前の低金利で住宅ローンが組める時間は間もなく終わると思います。
3000万を35年ローンで借りた場合、金利が1%上がると総支払額が650万円増える計算となります。
すなわち「低金利は何よりもの値引き」です。

あとで触れる「消費税」も考えると住宅の駆け込み需要は確実に起こります。
また、企業に対する「金利」も上がりますから
これから日銀が「より企業にお金を貸し出す」政策になっても(信用保証協会が活躍します)
ここで借りてしまうと将来大きなツケを払うコトになります。

images

2013年の経済を予測をしてみると通貨は円高に振れています。
輸出は伸びますが、輸入は価格が上がります。
一番影響があるのが「石油」でガソリン、そして電気代などが上がり確実に「インフレ」になると思います。

民主党政権より、自民党政権で外交はスムーズに進み、日中関係・日韓関係はよくなり、輸入・輸出はここでも伸びます。
大手企業は「確実に景気が良くなり」ますから、大手企業の業績は上がり、数字の上では景気は良くなります。
それは、消費税のアップも実行されることに繋がると思われます。

2013年の経済は緩やかに上向いていくことが予想されますが、長い目でみていくと日本の労働力人口が減少し、
国内の総需要も徐々に先細りとなる基調は否めません。
短期的に見た大手企業はいいがその格差は大きく、中小企業は現状変わらないと思われます。

中小企業の発展・成長のためには、企業としての独自性(社会における必要性)を
ニッチ(隙間)需要にマッチさせて発揮していくことが最大の課題です。
日本が人口減少社会に向かうなか、国内需要も徐々に縮小していくこととなりますが、国内需要がいかに縮小傾向にあっても、
社会にとって必要とされる商品やサービスは存続していくものです。
大企業が競合できない分野で、中小企業がその独自性を磨き、それを発揮していく機会は無数に存在しています。
中小企業が独自性を発揮できれば、いかに国内需要が縮小していこうとも、新たな顧客(需要)の掘り起こしも可能となります。

私達の関わる「建設・建築・住宅業界」は消費税の駆け込み需要があり
大手程のご利益はないとしてもある程度の需要の掘り起こしは起こります。
しかし、現行5%の消費税率は2014年4月に8%に引き上げられます。(2015年10月に10%へ2段階で引き上げられます)
今から1年3ヶ月後には一気に消費が冷え込むことが予測されます。

「ピンチにチャンスが潜む」と言われますが、それはあくまでも「困ってやるしか無くなる」からであり、
「しっかり将来を予測して準備をする」方がいいに決まっています。

中・長期的にみても2013年という年は非常に重要な年だと思います。
しっかりと「新しい経営革新計画」を立てて、「中・長期的な挑戦」をすべきと考えます。
(この予測はあくまでも【井上の私見】であり「絶対」ではありません)

1月10日に創刊される「小さな会社の経営革新、7つの成功法則」(角川SSC新書)

201211000255

 

是非、参考にしてみて下さい。