CLTが日本の林業を救う!!

     

今、山の活性化の一番手・・・
CLT (Cross Laminated Timber=クロス・ラミネーテッド・ティンバー)
と呼ばれる集合材。

その名の通り、繊維方向に揃えたラミナと呼ばれる板を
クロスに重ねて接着剤で圧着した木材で、
日本名は「直交集成材」と言われています。

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板を直交で組み合わせているため、 互いの層が互いを抑え合い、
収縮による寸法変化が少なく かつ強度も高く、コンクリートに匹敵するほど。
厚さもあり梁や柱として使えるほか、
組み合わせれば壁、床などの幅広い面材としても活用できます。

型枠で固める時間なども取らず、 また繰り抜きやカットも自在にできるため、
コンクリートより使い勝手がいく 接合に使われる金具もシンプルで、
設計、施工の省力化も期待できるなどいいこと尽くめです。

断熱性もいい商品で
もともと木は鉄やコンクリートより断熱性は高く
熱伝導率でみるとたとえば杉では、コンクリートの12倍以上あります。
CLTは厚みがあるので、この特性を活かした快適な省エネ設計も可能となります。
輸入材に押され、国産材のシェアは低下し続ける中
国内の林業は衰退の一途を辿ってきていいました。
そこから生まれる山林や中山間地域の荒廃、災害対策。
林業の起死回生は国家の事項でした。 製
品にならない木材の活用も可能です。

いいところばかりです・・・そんな筈はありません。

「経年変化」に関してどうかです。
日本はそもそも「ヨーロッパ・アメリカ等」と湿度が違います。
無垢に比較して合板は長持ちしない・・は定説です。

そして欧米に比較して集成材も長持ちしていません。
集成材の製造時および廃棄におけるデメリットをあげると、
・製品化に際し材料の切削、欠点除去などで製造効率が悪い。
・製造時における消費エネルギー、炭素放出量ともに無垢材の数倍から十数倍である。
・焼却処理には特別な設備と処理条件を満たす必要がある。

メリットを聞く時には、よりデメリットを自己責任で学ぶこと・・・大事です。
私は「木は木のまま使う方がいい」と考えています。

「使えていないから・・こうするんだ!」とのお叱りが聞こえてきそうですが
日本の木材は70%輸入です(合板類除く) その仕組み変えた方がいいと思います。