木の本当のこと
- 2014.07.29
- 木
「低温乾燥木材」に関して教えて頂きました。
1、従来の高温乾燥に比較して割れが少ない
2、従来の高温乾燥に比較して木の色合いが損なわれない
3、従来の高温乾燥に比較して香りが損なわれない
4、従来の高温乾燥と同じく含水率が一定で狂いがない
んだそうです。いいコトだらけ・・・です。
しかし、弱点も有って
5、従来の高温乾燥と同じく鉋は当たらない
6、従来の高温乾燥と同じく長持ちしない
7、従来の高温乾燥と同じく吸放出作用はない
んだそうです。
いずれも「燃料」を用いるため環境(CO2排出)にはよくありませんね。
では
「何故、自然乾燥(屋根の下に置いておくだけ)をしないのでしょうか?」
多くの材木屋さんが
『自然乾燥木材の方がいいのはわかっているが
仕入れから販売まで時間が掛かるし、場所を取る』と言われます。
50年から80年掛けて山で育てた木材に
半年〜8ヶ月の自然乾燥の手間がかけられないのは
私は不思議なことに感じます。
仕事って何でしょうか?お金儲けをすること?
『未来の子ども達の為に』何をするべきか?
一人一人が考えてみる時期だと思います。
追伸
材木屋さんから
6、従来の高温乾燥と同じく長持ちしない
について「違うのではないか?」とのご指摘を頂きました。
木材は本来
「伐採されてから約100年間強度を増してそこから劣化が始まり」ます。
私は「強制乾燥木材(高温も低温も)はその時点から劣化が始まる」と考えています。
5、従来の高温乾燥と同じく鉋は当たらない
7、従来の高温乾燥と同じく吸放出作用はない
がそうであれば6もそのはずです。
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