大師講

     

太子講
【聖徳太子を職能神として信仰する同業の職人達が集まって、
太子像を祀り、飲食、会合などを行う。】
太子講は大工や桶屋、畳屋などの職人の間で行われる行事です。
髪をみずらに結い、柄香炉を持つ姿を掛け軸にしたものを飾りお供えをします。
この日は飲食をしたりするほか
賃金の協定をしたり、様々な申し合わせをしたり、
職人仲間の運営にとっても大切な日でした。
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滋賀の大工棟梁大森さんにそれを見せていただきました。
大森さんの自宅では来年2月1日(その前後)に近所の職人さんが集まって
太子講が開催されるそうです。
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中身をお見せすることは出来ないのですが
・開催された日にち
・参加された職人のお名前(見事に毎年同じ人が参加しています)
・決められた職人の日当
・振舞われた食事の内容と参加費  などが書かれていました。

明治43年(1910年)からの記録がありましたので
記録されてから数えても来年が106回目の開催となります。

この当たり前のように開催されていた太子講。
平成の太子講を創りたい・・・
「造り手(職人さん)の地位向上に
住まい手に一目でわかる仕組みを構築しなくてはならない」
そう考えています。

今日は滋賀で「ハンドプレカット工場の立ち上げ」がされます。
若手大工さんを育てる活動がスタートする日となります。