炭素の森の運動
- 2013.07.29
- 社会公共性
今年もやります・・・「炭素の森」の運動(今年5年目となります)
日本テレビの「24時間テレビ」に合わせての開催です。
炭素の森とは、古民家などを解体して排出される木材=古材を廃棄物として処理するのではなく、
そのままの形で建物や家具などに使う事により、二酸化炭素の排出を抑え、
地球温暖化を抑制する考え方です。
地球温暖化防止対策として、古民家などの木材を廃棄する事無く再活用する為に
2010年より一般社団法人住まい教育推進協会並びにグリーン建築推進協会が中心となり、
イベント会場などに募金箱を設置。
「樹」(木)は光合成により、二酸化炭素を吸収し、酸素を排出します。
「樹」は建築資材として伐採され、「木」となります。
その段階で光合成は行われなくなり、「木」には吸収した二酸化炭素を炭素として蓄積しています。木を形作っている成分とは炭素と水素が大量に組み合わさった、セルロースという物質なのです。
総務省統計局 政策統括官の平成20年度データによると
昭和25年以前に建築された木造住宅は、現在約1,493,400棟残されています。
これを二酸化炭素の保有量に換算すると、
「ブナ」の木1,941,966,666本分(194,196万本分)分の
1年間の二酸化炭素吸収量と同じです。
「古民家」を解体して廃棄するより、解体することになっても
「古材」を伝統資財とし再活用することは、
環境にいいことは数字の上からも明らかになっています。
この地球を未来の子どもたちのために残していくために、古民家などに使われている。
木材=古材(kozai)
を廃棄物として処理するのでなく、
そのままの形で使うことで二酸化炭素の排出を抑え地球環境を守っていきます。
私たちはこう考えます。同じ値段なら、文化を残す方にお金を使いましょうよ、と。
多くのモノは経年変化で劣化します。
家もそうです。しかし経年変化で味わいのでるモノもあるのです。
そして大きく環境にも貢献します。
そして、その味わいとともに生きることが未来の子どもたちに地域を残すということなるのです。
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