負け方の美学
- 2014.09.23
- 雑学
「負け方の美学」を書いています。
第一章が書き終わりました。 → こちらに連載しています。
(第10話)
限られた時間の中で、大きな目標を達成しなければならないのに、
思ったように作業が進まない。精神的に追い詰められ、つい無理をして、
自分の限界を越えて頑張ってしまう。このような経験をした人も多いでしょう。
無茶な頑張りにより、確かに成果を出せることもあります。
ですが、それでは長続きしないし、疲労が蓄積されるだけ。
「これだけ頑張ったんだから」と自分が思っているほどには、
結局は成果が上がらないものです。何度も失敗を繰り返していました。
極度のプレッシャーから食事も睡眠時間もろくに取らずに、不安感と苦しみが
募るばかり。このままではいけないと、さらに自分を追い込み、
負のスパイラルに陥ったことがあります。人一倍、無茶な頑張りをしていた
時期があるから言える事ですけれど、大事なのは「先に進むこと」
なにも苦しい思いをすることが目的ではありません。
ですが、大きな目標に向かう最中、オーパーワークの状態が続くと、
どうしてもセンチメンタルになり、自分に酔ってしまうことがあります。
「どうだ!この頑張り。これでもし、結果が出なくても、それはしょうがない。
こんなに頑張っているんだから」と、
ツライ状況下で頑張っている自分に陶酔し、本来の目的が二の次になってしまうことがあります。
本人は身を削って努力しているつもりでも、それは「間違った努力」です。
「正しい努力」をしなければ、勝つこと、つまり目的を達成することは
できません。「正しい努力」の仕方を見つけることが、
本当の勝ちと成功に繋がります。
そのためにどうすればいいか。まずは今、何が問題になっているかを見つけ、
その解決方法を考え、対処し、自分なりのロードマップを作っていくことです。
ところが、「何が問題か分からない」という状態の人も多いようです。
その解決すべき問題を見つけるには
「今、何が足りないのか。どのような対策を取るべきか」
考えるという過程があるから、問題を見つけることができるのであり、
問題がわかった上で改善しようと行動することで、正しい努力になります。
何も考えずに、とにかく頑張る。少しの間、力が出せる。
今、無理をして勝てても、止めたら負けてしまうようなら、そのやり方は
間違っています。
がむしゃらな努力で一瞬の自己満足を得るのでなく、
今日の頑張りが次の一日にほんの僅かでも活かされるような努力をした方が、
結局、効率がよいというのは間違いありません。
「ちょっと無理してやってみる」「成功するまでやってみる」
コツコツの継続こそが本当の力なのです。
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